会長挨拶

日本硬質クロム工業会
会 長 吉玉 和生

 コロナパンデミック終息後の2年間を導いていただいた上村会長、古塚専務理事、本当にお疲れ様でした。このたび関東支部の推薦を受け、令和7年度通常総会にて第35代会長を拝命しました宮崎の吉玉です。何卒よろしくお願い申し上げます。
 宮崎県延岡市に所在する弊社は全国4支部の中で最小の西日本に属しており工業会の中でも本部から最も地理的に離れた場所にあるため、皆さまには様々なご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、ご容赦の上お付き合いいただけましたら幸いです。
 さて、硬質クロムめっきは、SDGsの理念に合致するリユース・リサイクルが可能な技術であり、幅広い産業で活用されています。自動車産業、家電業界、半導体・電子部品産業、一般家庭用品・医薬品業界、航空宇宙産業など、あらゆる業界の基盤技術として大きな役割を果たしております。
 しかしながら我々を取り巻く環境は、世界各国の政治経済情勢の変動に伴い原材料費の高騰や電力料金の上昇が続くほか、少子高齢化による人材不足や環境規制の強化といった経営課題に直面しています。これらの諸問題に対処するため引き続き工業会では会員相互の研修会や、黄色い表紙の『日本硬質クロム工業会誌』を通して情報共有を図り、前向きに進んでまいりたいと考えています。
 また、眞保先生、亀山先生には従来通り技術革新に関する最新情報のご提供およびご助言を賜り、より有益な工業会誌の発刊活動に繋げたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
 2019年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが発生して以来、4年間にわたり感染症対策のため世界は大きく変貌いたしました。日本では2023年5月に5類へ移行しましたが、変異株は依然として存在し、後遺症に悩まれる方も多いと伺っております。私自身は2022年の夏に感染し、健康の大切さを身にしみて感じた次第です。西日本支部では「懇親健康増進会」と銘打ち、約8年前より会員相互の懇親と健康増進を目的として熊本の日本一階段への挑戦や九州内各地の登山を実施しており、今後も継続していくつもりです。登山だけでなく懇親会からの参加も歓迎ですし、温泉を楽しめる機会もございます。是非多くの皆様にご参加いただければと思います。
 さて、2028年には工業会は設立70周年を迎えます。微力ながら今後2年間、工業会の発展に全力で取り組んでまいります。会員の皆さまには、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。